主人公である嶋はゲイでネコ

ヨネダコウの初コミックス『どうしても触れたくない』は、発売当時、各レビューサイトで高評価を得まくっていた記憶があります。やたらと目につくので、無意識のうちに買わなくてはいけないという意識が刷り込まれました。
初コミックスと思えないほど、BLとしてちゃんと出来上がっており、二人の関係や受けの心情が丁寧に描かれていました。どうしてあんなに評価が高かったのか。やはり、腐女子のみなさんは「切なさ」に飢えていたんだと思います。主人公である嶋はゲイでネコ。
前に働いていた会社でいじめに会い、転職してきます。そこで出会った上司、外川は自分の苦手なタイプであったにも関わらず、次第に魅かれはじめうっかり体の関係をもってしまいます。
以前の恋愛での最大のネックは相手がノンケであったため、ノンケとの恋愛はこりごりだと思っていた嶋ですが、ひょうひょうとしながらも優しい外川への思いを断ち切ることができません。
外川は両親と弟を失っており、家族というものに漠然とした憧れを抱いている身なので、ゲイの自分がほいほいつきあってもお互いにつらいのは目に見えていると思った嶋はなんとか諦めようとするのですが・・・。あらすじだけ見てみると、王道!といった感じのストーリーです。
上司はひょうひょうとしており掴めない部分があるものの部下からは慕われており仕事のできる男、嶋はきれいな顔をしていながら不器用で気持ちをあまり表に出すようなことはしないツンデレタイプ。
真新しい設定でないのに逆に新鮮に感じるのは、BL作品が世に出回りすぎて、ひとつの恋愛を丁寧に書くという当たり前のことが埋もれていたからではないでしょうか。切なくても幸せな話はいくらBLにどっぷり浸っていようと、根底では王道のときめきをみんな欲しているのでしょう。
男同士であることの禁断さがやはり萌えるのです。葛藤したり、悩んだり、男同士で起こりうる当たり前の問題がぐっときます。そしてなによりまずタイトルがいいですよね。『どうしても触れたくない』というタイトルだけで切なさアップです。

オカマといっても女装する必要はありません。

出会い系サイトを利用している男性達が最も警戒しているのは、わがままばかり言ってくる女性の利用者でもありませんし、ライバルである男性の利用者でもありません。ずばり、嘘の性別を書いている人達でしょう。
なぜなら、自分は相手が女性だと信じてその人と出会うために一生懸命メールのやり取りをしているのに、本当はその相手は男性だったと分かると相当落ち込んでしましますよね。
騙された男性がホモだとしたら、喜ぶかもしれませんが、ホモの男性が女性にメールを送るなんてありえませんので、結局騙されて喜ぶ人はいないのです。出会い系サイトは男性と女性が出会うための空間ですが、偽物もたくさんいるのです。
最もよく知られているのはネカマだと思いますが、ネカマというのはインターネット上で女性のふりをしている男性のことを言います。ネカマはネットオカマを略した言い方なのですが、インターネット上では相手が見えませんので、オカマといっても女装する必要はありません。
そして、出会い系サイト内にはネカマを職業としている男性がいるのです。みなさんも一度は聞いたことがあると思いますが、その人達は一般的にサクラと呼ばれています。
サクラをやっているのは女性だけだと思っていた人もいるかもしれませんが、詳しい理由は知りませんが実はサクラの多くは男性なのです。そのため、もしあなたがメールのやり取りをしている相手がサクラだとしたら、そのサクラをやっているのは男性かもしれないのです。
つまり、男性が男性に騙されていることになるのですが、同じ同性に騙されるなんてかなり悔しいですよね。サクラが女性なら騙された自分が悪いと思うかもしれませんが、それが男性だとしたら怒りの方が大きくなるでしょう。
そして、サクラとネカマの違いが分からなくなってきていると思うのですが、私が考えた結果、仕事でそういうことをしている人はサクラで、仕事以外でそういうことをしている人はネカマと言えるのではないでしょうか。

イケメンだから許されるかもしれませんが、

男手ひとつで幼い息子を育てる岬のもとにある日突然やってきた、何年も顔を合わせなかった兄・仁。ホモであるうえに実の兄弟とのラブストーリーは禁断のダブル重ねです。
普通であればそれだけでもお腹いっぱいになるところを、この兄が記憶喪失、その上6歳のころの精神年齢になって表れてしまいました。相変わらず、とんでもない設定を考えてくれる木原音瀬です。
不気味なのは、子どもに戻ったこのお兄ちゃん、本来であれば、クールで冷たくてガチガチに無表情で感情の読めない仕事人間だったのに、無邪気で仕草も考え方もまるっきり子どもになってしまったことです。
イケメンだから許されるかもしれませんが、さすがに大の男が子どものような行動をされると愛が冷めてしまうような気がします。しかし、そこは息子を一人で育ててきた子ども慣れしている岬です。あまりに素直に自分を慕ってくれることにもほだされ、ついには体の関係をもってしまいます。
しかも攻めは6歳児の精神年齢になっているお兄ちゃんのほうです。冷静に考えれば、子ども相手に受けはなにをやっているんだという話なのですが、BLはファンタジーなので深く考えてはいけません。
なんだかんだ二人でラブラブやっていたのですが、あることをきっかけにお兄ちゃんの記憶がもどってしまいます。もとに戻った兄は、また冷たい仮面をかぶり会社に戻り、兄のことを忘れられない岬が彼を追いかけ、そこで子どもの頃の誤解が解け…。
もとに戻ったお兄さんとラブラブになった話がないので、消化不良の面も否めません。しかも、最後の最後のベッドシーンでは、お兄ちゃんは弟にことにおよんでいる真っ只中、「お兄ちゃん」と呼ばせて嬉しがる変態であることが判明しました。
目が点になる展開ですが、イラストは可愛らしく出てくる人みなイケメンですので、難しいことを考えずに楽しむことができます。

実際出会いなんてないかもしれないという心配もしていました

普段出会う機会がないため、素敵な出会いを期待して無料のゲイサイトの利用を始めました。たくさんの出会いがあれば嬉しいなという期待は大きかったのですが、正直なところをいいますと、実際出会いなんてないかもしれないという心配もしていました。
ゲイの出会い用掲示板は、マイナーで利用者もほとんどいないかなと予想していたのですが、実はかなり多くの書き込みがあり、いつも賑やかなことに驚きました。そこでは、孤独を感じることなんてまったくないのです。
日本ではまだゲイという存在が、社会的に広くは容認されていませんが、無料のゲイサイトを利用する人々はみんなが同じゲイ仲間なので、肩身が狭い思いも全くありません。自分は少しでも時間が空けば、掲示板を見るようにしています。
掲示板の利用もそこからメールを送ることも、無料のゲイサイトでは一切料金がかからないため、とても利用しやすいのです。それに、自分が普段使っている掲示板はかっこいい男性も大勢いるんですよ。自分のタイプの男性に出会うことを夢見て、掲示板を確認する毎日です。
無料のゲイサイトといっても利用者の数はサイトごとに違い、かなり人数が多いサイトも存在します。どうせ利用をするなら、やはり利用者がたくさんいるほうが断然お勧めです。コンタクトの返答率がすごくよいので、その分出会える機会も多く回ってくるといえるでしょう。
自分は勇気を出して、ゲイの相手を募集していることをサイトの掲示板にたくさん書き込みました。書き込みを見て連絡をしてくる男性が案外多く、数名の方と実際に逢って遊びにいったりしましたよ。こういった無料のゲイサイトは1つではないので、別のサイトを見かけるたびに利用してみました。
それによって、今ではゲイの友人を本当にたくさん持つことができています。

子持ちのBLも世の中には多数存在しますが、

一通り読み終わって、「いつもの山田ユギと違う気がする・・・」と思っていたら、あとがきで原作ありの作品であることに気付きました。BL小説のコミック化だそうですが、「何か違う」と思わせつつもしっかりと山田ユギ色をふくませているのはさすがです。
主人公は義兄の任せてくれた喫茶店で働きながら男手ひとつで息子を育てている苦労人の泉巳。妻は息子の出産時に命を落とし、その自暴自棄になっていた時期に嫁の兄と一度だけ関係をもったことがあります。そんな泉巳のもとに、かつての親友高津が現れました。
中学卒業の時に絶縁されたにっくき相手です。高津は泉巳の息子が通う幼稚園で息子と仲良くしている男の子の叔父で、それを気にしょっちゅう会うことになります。やたらとこちらにかまってくる男を不思議に思いながらも、また仲良くできることがまんざらでもありません。
しかし、男と距離が縮まるたびに、昔に「離れ離れになれて清々する」と言われたことが頭にちらつきます。そんな中、高津に告白されあまつさえ性器も弄られ心が傾いているときに、高津が刑事であり自分に近づいたことが偶然じゃなかったことが分かります。
誰を信じていいか分からなくなった主人公ですが、義兄も絡むさまざまなトラブルに巻き込まれ・・・。高津の無表情ながら一途に泉巳を思う姿がいじらしいです。中学生のころからずっと好きだなんて一途ですよね。それでこそBLだと思います。
子持ちのBLも世の中には多数存在しますが、こちらのお子さんも父親がホモであることに対して寛容です。それほど障害もなく、(高津が刑事ということで将来結婚しないことにあらぬ噂をたてられるかもしれませんが)二人が今後幸せになっていくだろうことが予想され幸せな気持ちになれますよ。

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